田中だよ

シルクロードステークス

シルクロードSは過去10年データを見ると錚々たるメンバーが並んでいる。

ロードカナロアダッシャーゴーゴーストレイトガールダンスディレクター、ファインニードル、ダノンスマッシュ・・・。ただしこれは京都で行われていたシルクロードSの話。去年から恐らく来年にかけては京都の改修工事の影響でとりあえず中京で開催される。3月末開催のG1高松宮記念と同条件。つまり高松宮記念の叩き台として狙ってくる馬は当然いるはず。なのに何だか低調なメンバー。だからこそおもしろいのが競馬。

 

では早速中京1200mの特徴から触れていく。

 

中京競馬場

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向こう正面半ばからスタートし、3コーナーまでは300mほど。スタート後100mからなだらかな下り坂が続くためスピードに乗りやすく、ゴールまであまりスピードが極端に落ちるところがない

あと、中京はスパイラルカーブを採用しており、4コーナーがカクっとしていることから4コーナーで多くの馬が外に振られやすい。これは馬群のバラけやすさにも繋がるが同時に、後方にいる馬は大外を回すことになる。

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競馬場徹底攻略 : スパイラルカーブについて さんより)

基本的に短距離競争は、前が有利。人間の徒競走と一緒でヨーイドンで早く駆け抜けるんだからロスなく前々を進むのが良いわけだ。それでも前半ついていけないとかいろいろな理由で短距離でも追い込み馬はいるわけだが、中京は大外を強いられてしまう。大外に出すまでに減速せず、長い直線を走り切れたらいいんだろうがそれが難しい。つまり大外枠や追い込み馬は圧倒的に不利ということ。

そして最後の直線には高低差2mほどの上り坂が200mほど続く。中山ほど急な坂ではないが、前述の通りスピードを落とすことなく走ってきて坂を上りゴールまで駆け抜けるわけだから、かなりタフさが求められる。そのため中京1200mでは1400mくらいを走っている馬の戦績が圧倒的に良い

要点を整理するとこうなる、中京1200mはタフさが求められるのでスプリンターより距離短縮組や1400m以上の実績がある馬に注目。加えて大外枠や追い込み馬は割引。

 

加えて、先週中京の馬場状態も考える必要がある。もちろん今週末になってみないとわからないので、土曜や日曜の芝の映像だけでも観た方がいいだろう。

先週は恐らく外が良いから外々を回す馬が多い。内は良くないが、逃げ残りはある。恐らく内1頭分くらいが良いのだろう。狙うは内から4頭目くらいを走れる先行馬や差し馬というところか。

 

では、以下に距離短縮組や1400m以上の実績がある馬、中でも先行馬や差し馬を挙げて軽く寸評を書いていく。

 

・エーポス:3歳時はフィリーズレビューを制すも桜花賞では距離が長かったのか力が足りなかったのか惨敗。明け4歳からはそこそこのレースをしており、昨冬ラピスラズリSを差し切り勝ち。インコースを出たなりで我慢し、ぽっかり空いたところ突き抜けた。前につける先行力はあるし溜めて伸びる脚もある。亀田くんの騎乗次第ではあるので、亀田くんを信用するかどうかによるかなと。個人的には応援したいので重い印を打ちたい1頭。

シャインガーネット:昨年同条件のセントウルS6着馬。5着カレンモエとは3/4馬身差。この馬は明らかに1400m適正の差し馬で、セントウルSと同じようなレースをするなら狙いたい1頭。陣営も狙って出してきている。ただ前走出遅れだけに少し怖い。田辺かあ。

ジャンダルム:昨年同条件のセントウルS4着馬。近3走はいろいろと恵まれなかった。2走前のセントウルは、出遅れて終わったと思ったらとんでもない位置からただ1頭上がり最速で追い込んできた。3走前の北九州記念はクソ騎乗。前走だけ少し不可解だが、ブリンカーを外したからと言われている。

そして今回ようやく鞍上が荻野極Jに戻ってきた。彼とは腕が合っていてスタートもポンと出て先行できていた。今回は6,7番手で競馬してくれればいいのだがどういうつもりだろうか、少し読めないことだけが難点。本来なら力は抜けているしド鉄板の馬だけに2,3番人気でもおいしいくらい。普通に考えたら軸。

ホープフルサイン:ちょっと力は落ちるかもしれないが、オーロカップで2着している馬。前走は絶好の手ごたえで大外から進出も最後にばったりと止まった。一瞬の脚しか使えないタイプだから当然なんだけどね。全く人気はないだろうし、枠と展開次第では狙ってみてもいいかもしれない。太宰Jの腕次第か。

マイスタイル:2017年のダービーで逃げて4着まで粘った馬。最近は年齢のせいか低迷しており、距離を短縮してきた。おそらく鞍上の横山典弘Jの進言だと思う。個人的にはめちゃめちゃ怖い1頭。今回くらいのメンバーなら着を拾ってもおかしくはない。

レインボーフラッグ:9歳のおじいちゃん。上がりのかかるマイルがちょうどいいdけに今回の条件は悪くない。前走の淀単距離Sでは差のない7着。まともに進路がなかったからもう少しやれていたとは思う。力は足りないと思う。この馬まで相手に入れたら点数増えるんだよな…。

 

上記以外だと、力のあるカレンモエ、タイセイアベニール、ナランフレグ、ビアンフェ、メイケイエール、ルッジェーロ、レッドアンシェルらへんが人気するだろうし、まあ軸や相手になってくるんだろうか。

カレンモエは高松宮記念が本線だろうし仕上げてきているのかが気になる。

タイセイアベニールは中京1200mだろうと大外から追い込んできてしまうとんでもない馬なので切れない。

あとはメイケイエールやルッジェーロをどうするかだろうか。個人的にメイケイエールは話題性のある馬だから人気するだろうし買いたくない、というか馬券内に来てほしくない。

 

ここまでつらつらと書き連ねてきたが、現状の印を以下に記載する。

このレースに限っては枠や馬場状態はめちゃめちゃ重要なので金曜土曜と見直さないといけない。

◎ジャンダルム

○エーポス

▲シャインガーネット

☆タイセイアベニール

△カレンモエ、ルッジェーロ、ホープフルサイン、マイスタイル