田中だよ

阪急杯

フェブラリーSは福永が本当にうまい騎乗を見せたレースだった。あの人、前が壁とかまあミスも多々あるけどうまい時は本当にうまいんだよなあ。

個人的には、テイエムサウスダンを見直していたら陣営が馬が変わったとか強気なコメントを残しているってのを見て、パドックも良かったってことで軸にして馬券を買って良かった。岩田が長い期間乗ると馬が変わったりするんだよなあ。性格に難ありだが彼も素晴らしいジョッキー。

 

回顧はこれくらいにして、阪急杯

去年はレシステンシアやインディチャンプが出たり、基本的には好メンバーかもしくはおもしろいメンバーが揃うレースだったが今年のメンバーは低調。最近は本番である高松宮記念やドバイに直行する馬が増えてきて、阪急杯のようなレースの価値が下がっているのかな。なんだかなあ。

 

阪神競馬場

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スタートしてゴール前までは平坦か下り坂で、カーブもそこまで急ではないので、

ペースを落とすところがなく、ややタフな展開になりやすい。ペースにもよるが追い込みまでは届きにくいので、ある程度のポジションをとる必要がある。

 

ここ3年の阪急杯を振り返ってみる。

2021年

200m    12.2    (12.2)
400m    10.6    (22.8)
600m    11.2    (34.0)
800m    11.4    (45.4)
1000m    11.2    (56.6)
1200m    10.8    (1.07.4)
1400m    11.8    (1.19.2)レコード

前半34.0 - 後半33.8

1着 8番    レシステンシア ①① 33.8

2着 6番 ミッキーブリランテ ⑤④ 33.8

3着 13番  ジャンダルム ②② 34.1

4着 18番  インディチャンプ ⑨⑦ 33.8

5着  2番 ダノンファンタジー ⑪⑩ 33.9

 

2020年

200m    12.1    (12.1)
400m    10.7    (22.8)
600m    11.3    (34.1)
800m    11.4    (45.5)
1000m    11.3    (56.8)
1200m    11.6    (1.08.4)
1400m    11.9    (1.20.3)

前半34.1 - 後半34.8

1着 14番  ベストアクター ⑩⑩ 34.0

2着 6番 フィアーノロマーノ ⑥⑦ 34.4

3着 3番  ダイアトニック ④④ 34.5

4着 18番  スマートオーディン ⑮⑬ 33.8

5着 7番 ステルヴィオ ⑩⑩ 34.2

 

2019年

200m    12.3    (12.3)
400m    10.9    (23.2)
600m    11.2    (34.4)
800m    11.3    (45.7)
1000m    11.3    (57.0)
1200m    11.3    (1.08.3)
1400m    12.0    (1.20.3)

前半34.4 - 後半34.6

1着 17番  スマートオーディン ⑱⑮ 33.4

2着 1番 レッツゴードンキ ③④ 34.6

3着 3番  ロジクライ ⑦⑨ 34.5

4着 11番  ロードクエスト ⑫⑩ 34.3

5着 18番 エントシャイデン ⑮⑮ 34.1

 

タイムとしては、開幕3週目ということもあり、まだ芝の状態が綺麗であるため、かなりいいタイムが出る傾向にある。そもそも早いタイムに対応できる馬が良さそう。

前半600mがそんなに早くなることはないものの、ペースの緩むところがなく1000m通過時点のタイムは早めだが、21年は後傾ラップ。19,20年も前傾ラップだが、極端なラップというわけではなく、ほぼ前後で差がなし。結構前が楽できる展開なのかもしれない。ただ、過去の上位馬を見ると比較的1600mでも活躍していた馬が多いだけに、1200mが向いている馬より、1400mから1600mで走ってきた馬の方が良さそう。

後ろから来ている馬は一貫して、外を3,4コーナーから進出できた馬で、後ろを買う場合はコーナーで加速できるタイプやそもそも外からスムーズに進出できる枠順や展開かを考える必要がある。

 

出走馬ごとに持ちタイム・早い時計に対応できるのか、を確認したうえで、予想をする。

・エイティーンガール:1200m 1:07.8 /1400m 1:22.6

1400mは3歳時のタイム。好走しているのは開幕8週目の阪神や札幌だったり。時計のかかる舞台が適舞台か。実力はあるもののこの条件では割引。後ろからいく馬だし、1200mを中心に走ってきた馬なので、この条件では切りたい。

・クリノガウディー:1:20.1 

意外と時計の早い馬場にも対応できるようだが、本質はパワータイプ。距離短縮組で、且つ高松宮記念を先頭でゴールしているくらいなので、1400mが一番得意なのだろうが、まだ絞れる余地を残した仕上げだし本番を見据えての叩きだろう。

・グルーヴィット:1:20.1

筋肉量豊富なパワー型で時計のかかる馬場の方が合いそうだが、東京で好成績を残しているようにタイムの早い展開にも乗れそうで、乗り方次第なのかもしれない。前走は1200mで先行できているし、今回も同じように先行できればおもしろい。距離短縮ではないのが少し残念。そこだけ気になる。

・グレイイングリーン:1:19.6

前走のタイムは優秀。まあ中京が比較的タイム出やすいんだろうけど。タイムの早いレースは問題なさそう。あとは位置取りがやや後ろになりそうなの展開次第。ただ陣営は差しが板についてきたとコメントしているし、今回も後ろからになりそう。あと少し使い込んできているので調子が落ちていそうなのが気がかり。相手までかなあ。

前走の勝ち方は強い勝ち方。前半ハイペースを終いまで止まることなく突き抜けた。それ以前のレースを見ているとここまで強い馬だったのかなあと思ってしまう。

サンライズオネスト:1:19.9

優秀なタイムを持っているが、中山や6月末の阪神で好成績を残すように本質は時計のかかる馬場が合っていそうなタイプ。距離を短縮してきてから成績が安定してきた。タフな展開は得意そうだから、前傾ラップになればおもしろいか。調教の動きが良くて、坂路で48秒ちょいの数字。ここまでの数字を出されると抑えざるを得ないか。

・ダイアトニック:1:19.6

スワンS勝ち、高松宮記念でも実質勝ち、阪急杯3着と、1400mが適条件か。近走の敗因は重馬場や骨折など明らか。7歳になったのでやや筋肉質になってきたかもしれないので、一昨年ほどタイムの早いレースでやれるかは不明。毛ヅヤもまだ良化の余地はありそう。ただ、距離短縮ではあるし、前走くらいやれるなら抑えてもいいか。

・タイセイビジョン:1:20.5

1400mが適距離だと思っていたので、ここまで3回しか使っていないのは意外。タイムの求められるレースは向いていそう。あとは展開次第。この馬もグレイイングリーンと同様位置取りが後ろになる。追い込みを決めるなら早めに外から進出したいところだが、どうなるか。力はこの中では圧倒的だと思う。後ろから買うならこの馬。

・トゥラヴェスーラ:1:19.8

中京1200mでの好走歴から1400mがベストか。筋肉量豊富なパワータイプ。前走は東京の前残りの展開をメンバー随一の上がりを出して追い込んできており、年齢を重ねて本格化したのかもしれない。枠的に立ち回りが難しそうだが、乗り方次第では頭までありそう。ピッチ走法なので内でもいける…はず。

・マリーナ:1:21.0

下級条件を勝ち上がるのは展開と順番だろう。果たして重賞で力が足りるかどうか。重馬場を得意としており、時計のかかる馬場の方が向いていそうなタイプ。距離も長いかなあ。

・ミッキーブリランテ:1:19.5

昨年の2着馬。キーンランドカップ以降低調なパフォーマンスだが、元々調子に波がありそうなタイプ。体調というより気性と相談するタイプか。昨年のような競馬ができれば頭まであるがどうか。1200mよりは1400mの方が良さそう。切るとしたら近走のパフォーマンスを衰えとした場合くらいか。怖い1頭。

・モントライゼ:1:20.5

スピード能力の高い馬。1200mがベストな気はする。タイムの早い決着になるのはモントライゼに向いているし、逃げ馬がいないのでスピード能力の違いで行ってしまって芝の綺麗なところを走れそう。あまりタフになり過ぎるとガス欠してしまう可能性があるか。

・リレーションシップ:1:19.6

優秀なタイムは持っているが、勝ってきた舞台は小倉や中京などで本質的には上がりのかかるタフな展開の方が良さそう。距離短縮だし、内枠で前につけられるならおもしろそう。

・リンゴアメ:1:22.3

1200mが適性な気がするし、何より今回はハンデ戦ではないので割引。早い上がりが求められず、内枠を引いてうまい位置取りができればあるのかなあ。まあ難しい。

・ヴィジュネル:1:20.3

前走は距離か。スタートが早く前々からじりじりと伸びるタイプ。時計の早い展開はそれなりに向いていそう。それなりに力はあると思うので、すんなり先行できるタイプだと思うので、相手との力関係次第でいいところまでくると思う。

 

印は以下の通り。

◎2グルーヴィット:いい枠を引いた。今の馬場は内前が有利。リレーションシップに被せられなければいい位置にいるはず。先行押し切りの競馬ができればこのメンバーでも勝ち負けできるはずなので、あとは鞍上とスタート次第。

○9タイセイビジョン:一番強いと思う。展開が向かなくてもそれなりの着順でゴールできると思うので重ための印。

▲10ダイアトニック:前走はやや枠が有利に働いたが、叩きだし力が衰えていないのを示した形か。調子がキープできているならこの条件ではいいところまで来るだろうか。

☆7ヴィジュネル:スタートはそれなりに早いので前につけるだろうと信じて。鞍上がそこまで無理して押すタイプではないので怪しいが。展開次第で3着までなら。

△1トゥラヴェスーラ:力は足りるが...。内に馬が集まるので外々を回すことになると今の馬場では厳しい。個人的に鞍上への信頼がないので相手まで。鞍上次第

△3リレーションシップ:スタート次第。ヴィジュネルとはそこまで評価が変わらない。とりあえず前は買っておきましょう。

△8サンライズオネスト:坂路の時計が良い。適条件ではないと思うが、相手には入れたい。

△11ミッキーブリランテ:まじめに走ってくれればなあ。

△12グレイイングリーン:展開は向かないが力はある馬。

△13モントライゼ:恐らくスピード能力の違いで逃げるだろうし、内前が有利ならそのまま逃げ切ってもおかしくはない。力はある馬なので、あとは1400mが持つかどうか。

 

買い目としては、

馬単:2,9 - 1,2,3,7,9,10

ワイド:3,7 - 1,2,7,8,9,10,11,13

三連複:2,9,10 - 1,2,9,10 - 1,2,3,7,8,9,10

正直、1トゥラヴェスーラ、2グルーヴィット、3リレーションシップ、7ヴィジュネル、9タイセイビジョン、10ダイアトニックまではほぼ横一線。難しいレース。