弥生賞。ディープインパクト記念という名前がついている通り、ディープインパクトが勝ったレースで、多くの名馬がこのレースをステップにクラシックへ挑んでいる。
当レースの中山2000mという条件は、皐月賞と全くの同条件。なのだが、実はここ10年弥生賞勝ち馬から皐月賞馬は出ておらず、弥生賞と皐月賞とでは求められる資質が異なっていると推測される。
これは、近年の弥生賞のラップを見てみれば一目でわかる。ただし、19年20年と雨が降った弥生賞は全く異なる展開になるので除く。
21年
200m 12.7 (12.7)
400m 11.6 (24.3)
600m 12.4 (36.7)
800m 13.0 (49.7)
1000m 12.9 (1.02.6)
1200m 12.6 (1.15.2)
1400m 12.3 (1.27.5)
1600m 11.6 (1.39.1)
1800m 11.0 (1.50.1)
2000m 11.9 (2.01.0)
62.6/58.4の後傾ラップ。
1 4 4 タイトルホルダー ①①①① 34.5
2 8 10 シュネルマイスター ②②②② 34.5
3 2 2 ダノンザキッド ⑤⑤⑤④ 34.2
18年
200m 12.5 (12.5)
400m 11.0 (23.5)
600m 12.5 (36.0)
800m 12.8 (48.8)
1000m 12.7 (1.01.5)
1200m 12.4 (1.13.9)
1400m 12.8 (1.26.7)
1600m 11.7 (1.38.4)
1800m 11.0 (1.49.4)
2000m 11.6 (2.01.0)
61.5/59.5の後傾ラップ。
1 8 9 ダノンプレミアム ②②②② 34.1
2 7 8 ワグネリアン ⑤⑤⑤④ 33.7
3 3 3 ジャンダルム ④④③③ 34.1
17年
200m 12.4 (12.4)
400m 11.4 (23.8)
600m 12.8 (36.6)
800m 13.2 (49.8)
1000m 13.4 (1.03.2)
1200m 12.7 (1.15.9)
1400m 12.3 (1.28.2)
1600m 11.9 (1.40.1)
1800m 11.4 (1.51.5)
2000m 11.7 (2.03.2)
63.2/60.0の後傾ラップ。
1 8 11 カデナ ⑧⑧⑦⑤ 34.6
2 7 10 マイスタイル ①①①① 35.1
3 4 4 ダンビュライト ⑤⑤⑤⑤ 35.0
3年分見てみたわけだが、まず特徴的なのはシュネルマイスターのようなマイラーが中山の2000mをこなせてしまう点。タフさが求められそうな舞台だが、開幕して間もない馬場なので切れ味が求められることや少頭数だからペースが遅く距離が長くても誤魔化せてしまうということだ。
あとは、基本前残りという点。カデナが一見後ろから来ているように見えるが、一団が団子状態だったので後ろから追い込んできたというようなレースっぷりではない。仮に追い込めるとしたら外から捲れるような器用さや走力がある馬だけだろう。
まとめると逃げ馬か前につけられる馬、あとは一応切れ味のある馬を押さえておけばいいだろうか。というような具合で、皐月賞で求められる能力とは全く異なる資質が求められるレースが弥生賞だ。皐月賞では前残りだけで決まるなんて早々ないからね。まあ別に強ければ弥生賞勝って皐月賞も勝てるんだろうけど、それがなかなか難しいからここ10年は皐月賞に繋がっていないレースとなっている。
印は以下の通り。
◎9インダストリア:一番切れる馬で、実力も相当ある馬。このレースの後はNHKマイルカップを予定している点や切れる脚がある点、去年のシュネルマイスターと被る。未勝利もジュニアカップも強い勝ち方をしているし、実力は間違いない。確実に距離が長いだろうし皐月賞に出たら買いたくないが、弥生賞だったら買ってもいいはず。1600mを走ってきているからある程度良いポジションにつけるのは間違いない点も踏まえての本命。
○6ボーンディスウェイ:ホープフルって結構前が厳しい展開だった。アケルナルスターが最後追い込んでくるようなレース。そんな展開でボーンディスウェイはそこそこ強い競馬をしているんじゃないかなと思う。要はラーグルフと別に力差はないと踏んでいる。オッズ妙味があるし、前走みたいに良い位置を取りに行くだろうしここは重い印を打ってみたい。
▲3リューベック:メイショウゲキリンを前に行かせてマイペースで2番手をとれるならおもしろい。実力は一枚落ちるだろうが、メイショウゲキリンとどっちが粘れるかと言うとこっちかなあと思う。
☆10アスクビクターモア:ちょっと外過ぎるから位置を取れるかは怪しいが、前走のような競馬で先行できるならこの舞台でもおもしろい。
△7ドウデュース:本来は先行できるタイプ。前走1600m使っているしふつうなら先行しそうなもんだけどトライアルの武さんってなんか安全策とって後ろから行きそうなイメージがあるんだよなあ。そういう意味で印を落とした。本質は阪神のよう広いコース向きだろうし。
△1ジャスティンロック:この馬、スタートがあまり良くなくて位置取りが取れていない。そうなると今回も後ろからの競馬になるので、その場合は飛ぶ。川田さんがスタートを出してくれて4番手くらいにつけられたな頭まであってもいいが。
△8ラーグルフ:馬体的には中山向きのパワータイプ。前走は枠が良かったけど今回は8番。ここで強い競馬ができるようなら本番でもおもしろいか。ここが試金石。
5マテンロウレオ:皐月賞で狙います。
買い目としては、
馬単:9 - 1,3,6,7,8,10
三連複:9 - 3,6,10 - 1,2,3,6,7,8,10
ワイド:3,6,8 - 2,3,6,8,9,10