田中だよ

クイーンS/アイビスサマーダッシュ

クイーンS、今年は札幌競馬場で行われる。東京競馬場とか中山競馬場に普段行っている身としては、ローカルの競馬場って大きさが小さいし普段の景色と全然違うからすごい楽しいんだよね。ぜひ行ってみてほしいよ。夏の旅行にぜひ。

完全に話を脱線させたけど、クイーンSはとても特殊なレース。何が特殊って開催して間もない札幌競馬場なんてどうせ前残りだろう?なんて思ったらその逆なんだよね。

20年

1着 1 レッドアネモス 牝4
1:45.9 (35.0) ⑦⑦⑦⑧
2着 9 ビーチサンバ 牝4
1:46.0 (34.9) 3/4 ⑪⑩⑩⑪
3着 2 スカーレットカラー 牝5
1:46.0 (34.7) クビ ⑬⑬⑬⑪

200m 12.1(12.1)
400m 11.2(23.3)
600m 11.5(34.8)
800m 11.5(46.3)
1000m 11.9(58.2)
1200m 11.7(1.09.9)
1400m 12.0(1.21.9)
1600m 12.0(1.33.9)
1800m 12.0(1.45.9)

19年

1着 13 ミッキーチャーム 牝4
1:47.0 (34.0) ④④④④
2着 6 スカーレットカラー 牝4
1:47.0 (33.4) ⑨⑨⑩⑩
3着 14 カリビアンゴールド 牝5
1:47.0 (33.8) ⑤⑦⑥⑥

200m 12.2(12.2)
400m 11.9(24.1)
600m 12.1(36.2)
800m 12.2(48.4)
1000m 12.2(1.00.6)
1200m 11.9(1.12.5)
1400m 11.5(1.24.0)
1600m 11.1(1.35.1)
1800m 11.9(1.47.0)

函館開催の去年は置いといて。
特に19年に注目。前半1000mは1.00.6と別に早くもない。むしろ遅いくらいなのにスカーレットカラーは後ろから差してきている。これはなぜか。札幌競馬場のコース形状に問題がある。

札幌競馬場は小回りでコーナーの角度が緩く傾斜もほぼない。コース全体は楕円形に近い。コーナーの半径が緩いから、コーナーでの減速があんまりないんだよね。

つまりどうなるかというと、
1000m 12.2(1.00.6)
1200m 11.9(1.12.5)
1400m 11.5(1.24.0)
1600m 11.1(1.35.1)
1800m 11.9(1.47.0)

1200mからのラップをみるとわかるけど、残り800mから11秒台の脚を要求されるんだよね。前につけた馬がいくら楽に逃げられても11秒台の脚を連続して出せるかというとそれは微妙。逃げるならある程度のセーフティリードをとってないといけないし、後ろから来る馬は上がりの出せる馬が中心になってくる。ではこれを今年のメンバーに当てはめてみよう。

以下印。

◎1テルツェット:出遅れ癖があるからあんまり本命にしたくない馬なんだけど本命。これにはいまの札幌が内圧倒的に有利という事情がある。やむ無い。
成績は良くないけど上がりだけを見てみると常にいい脚は使ってるよね。末脚だけならこの中で最上位。

○4サトノセシル:これは宗教観の問題。ぼくは古川吉なら買ってみてもいいかなと思えてしまう。普通の人なら前が詰まるからダメだろうって思うはず。いい枠を引いたし末脚は十分。がんばれフルキチ。

▲6メイショウミモザ:まあ距離は長いよね。でも鞍上が異様に内にこだわる鮫島。それなら買ってみてもいいかなあって感じ。思ってたより人気してるからそこは残念。

☆12ルビーカサブランカ:外。この馬外しか引かないよね。よくG1で枠を操作されてるなんて言う人がいるが、この馬のことも言ってあげておくれよ。能力は間違いなくここなら最上位。あと2つくらいは重賞勝てていい馬なんだよなあ。まあ今回も外だからおさえまで。

△10ウォーターナビレラ:距離短縮と52kgは間違いなく良い。今年の3歳は強そうだし力は通用するはず。でも外なんだよね。外外回していい馬じゃないし、うーん。天才武豊を信じられるなら本命にしてもいいかなって感じ。

△11スライリー:こいつも外なんだよね。力はあるし、石川から丹内への乗り替わりも悪くないんじゃないかなあ。石川は前走がね。力はあるのになあ。丹内の神騎乗を信じるなら本命にしてもいいかもね。

△2ローザノワール:単騎逃げできるのはいいけどねえ。後ろをちぎって逃げられれば良いけど田中勝春さんがそうするかどうか。ヴィクトリアマイルは馬場状態の割にスローペースでかなり楽な展開だったからなあ。今回も同じような展開になるのかなあ。

△3ホウオウピースフル:折り合いがつかないから基本後ろから行くわけだけど、今回も折り合いがつくかどうかはわからん。能力はあると思うけどねえ。

△7ファーストフォリオ:どうしていきなり出してきたんだろう。味変なのかなあ。まあさすがにきついと思うけどなあ一応押さえる。


次、アイビスサマーダッシュ
直線1000mってスピードだけ必要なイメージがあるかもしれないけど実際そういうわけでもない。ずっと早いスピードで走っているのって体力がいるんだよね。ラップを見てみるとわかるけど、

21年
200m 11.7 (11.7)
400m 10.2 (21.9)
600m 10.5 (32.4)
800m 10.7 (43.1)
1000m 11.1 (54.2)

20年
200m 11.7 (11.7)
400m 10.0 (21.7)
600m 10.4 (32.1)
800m 10.8 (42.9)
1000m 11.6 (54.5)

実はスタートしてから200m~600mあたりが早くて、最後の200mは結構スピードが落ちている。やっぱり序盤からスピード自慢の馬たちが競り合うわけだからペースが早くなって、結果最後は力尽きてしまう。だから粘り切るスタミナが必要なんだよなあ。

だからこそこのレースで好走している馬って血統を見てみるとスタミナのありそうな馬がいるんだよな。ライオンボスは父がバトルプランだけど母父がステイゴールド。父がスピードのあるミスプロ系で母系がスタミナのあるタイプってパターンが多いんだよなあ。あとはクロフネとかハイペースに強い米国血統とかね。

あと考えるべきは枠。やっぱり中から外が良い。去年の菅原くんみたいなことは滅多にないから基本は度外視。まあ一応押さえるけどね。

以下印。

◎16ビリーバー:父モンテロッソに母父ネオユニヴァース。2年前3着だし条件は問題ないと思う。いい位置取りが取れるかは怪しいけど、外ラチ沿いは確保できるはず。末脚はあるし着はあると思っている。お杉ちゃんがんばれ。

○13ヴェントヴォーチェ:母父がミスプロ系。前走は騎乗ミス。ふつうに力はあるしこの中なら上位。1番人気は困るなあ。

▲17シンシティ:父はミスプロ系のサウスヴィグラス。前走前半3F32.5というハイペースで3着。スピードだけならメンバー中最上位。まあ今回も逃げるんじゃないかなあ。前走は開催後半で54.9。開幕週の新潟でもがんばれるはず。血統的にスタミナ面が不安だからここまでの評価かなあ。

☆8マウンテンムスメ:血統は正しく直線1000m向き。もうちょっと外が引けてたらなあ。それでも期待しているのでこの評価で。

△3オールアットワンス:内。力はあるし条件も向いているのになあ。しかも調整が良い感じだったんだよね。なんだかなあ。内を突き抜けてくれ。

△4スティクス:シンシティと同じくらい早い。血統も良いし力もあると思う。なのに内で菜七子ちゃん。バカラクイーンみたいに内を突っ走る作戦に出るしかないけどしなさそう。悲しい。

△6,9,10,11,12,18 あとはこんなところかなあ。