田中だよ

日本ダービー

オークスは結果だけ見ると桜花賞上位組が強かったという結果だった。そう考えると、運が悪かったサークルオブライフはまともだったら勝ってたんだろうなあと思っちゃうね。でもこればかりは運。誰も悪くない。運がいい馬が勝つのがG1だ。

運と言えば、旧くから最も運のある馬が勝つと言われているのは日本ダービー。つい30年前まではフルゲートが18頭以上で24頭立てとかがざらだったからそりゃどの枠を引くかって運は大事だよね。もちろん今でも運は必要なんだけど、その要素はレースが終わってみないとわからないから予想の仕様がない。でもダービーには予想に影響する特徴がいくつかあるから以下書いていく。

まず、ダービーの特徴として、そこまでペースが早くならないから前につけた馬が残りやすいという特徴がある。ダービーともなるとみんな勝ちに行きたいからペースを落とすんだろうね。唯一の例外、19年ロジャーバローズの時はリオンリオン横山武史が異様なペースで逃げてそれを追っかけたロジャーバローズが粘り込んだ。あの時、横山武史はいいジョッキーになるなあと思った。実際いいジョッキーになったね。今回は期待している。

それはさておき。今年のダービーは例年通りの早くならないダービーになるだろうと思っている。逃げる想定のデシエルト、ビーアストニッシド、ピースオブエイトは距離がギリギリだからそこまで飛ばすとは思えない。皐月賞で逃げたアスクビクターモアは距離は問題ないと思うが、皐月賞で1000mらへんでペースをガクッと落としても負けてしまったのにハイペースにするとは思えない。

スローペースになるとどうなるか。穴馬で好走しているパターンを見るとわかりやすいんだけど、1コーナーから先頭集団に取り付けている馬が好走しているんだよね。まあ単純な話で遅いからこそ先に前につけている馬の方が有利。

このスローペースになりやすい特徴を後押しするのがダービーの週からCコースに変わるという点。コースは内がどんどん悪くなるから外に柵をずらしていく。Cコース変わりのダービーは内前が有利になりやすいということ。そこにスローペースが重なるとより前が残りやすくなるってわけだ。

だけど去年は?という疑問が残るよね。去年もCコース変わりでスローペースだったんだけど通年とは大きく傾向が異なった。Cコースだったけど雨によって内が重たくなり直線では軽い外目を回す方が良かったのと、残り1000mくらいから急激にペースが早くなったことが起因している。そりゃ少し重たくなって且つロングスパート勝負になったら内で我慢していた馬が抜け出すよね。

今年はどうなるかって言うとそこまでは正直わからないのでロングスパートになるパターンとスローで前残りになるパターンを抑えればいいのかなと思う。そうなると、内前の位置を確保しやすい馬は抑えたくなるよね。
ただ最内の利がそこまである馬場になってるかは疑問。ちょい外くらいの方がいいかも。


あと考えるべきは皐月賞組と前哨戦組の能力について。別路線組の方が能力が高くて皐月賞組は飛ぶなんてことがたまにあるんだけど、今回はどうだろうか。
軽く触れると、今年の皐月賞のラップって前半少し飛ばして中盤で緩めて最後に上がり勝負をしている。この中盤緩めがどれくらい影響しているかってのがポイント。
個人的には、この緩めがあったとて最後2Fを11秒台前半で締めている上位の力は相当のものだと思う。中山の急坂を登りきって止まらないってのはそれだけすごいことだと思う。
だからこそ、ジオグリフ、イクイノックスは今回も評価しているし、悪い内を走って4着にきたダノンベルーガも相当のものだと思う。ドウデュースもあんなに切れるんならダービーでも買える。

一方の前哨戦組のタイムは平凡。京都新聞杯のタイムは良いんだけど、あれは潰しあいになったからタフな馬で決まったってだけで、タフな馬がくるレースではないから評価は落とすべき。青葉賞もタフな展開ならあの2頭は抑えても良いかもしれないけど、タフな展開になるかなあ。

前提条件はこんなもんで、以下印をつける。

◎13ドウデュース:たぶんダノンベルーガの方が強いと思うけど好み。体系的にはマイルくらいが良い馬なんだけど2000mは持たせた。皐月賞では右手前で走っていた。そしてダービー。相変わらず距離不安が残るから後ろからなのかなあと思うけど、あの脚が今回も使えるなら期待は大きい。

○12ダノンベルーガ:前走は枠順のせいで馬場状態の悪い内を常に走っていた。且つ右トモが弱いから右回りはだめなんだよね。それであの着順は立派。もっとぼろぽろかと思ってたよね。そしてダービー。条件が向くだけではなく何より調教が素晴らしすぎる。これは本命にしたくなるよ。なにも起こらなければ勝つと思う。

▲18イクイノックス:18番枠は運がなかったなあ。あとは調子次第。この馬、間隔あけないと背中や腰が甘くなってしまう。だから前走は東スポ杯以来だったわけで。あとは血統。この馬、まだまだ強くなる。完成度で言えばまだまだ。ドウデュースなんかと比べると完成度がかなりちがうんだよね。秋以降かなあ。

☆9ジャスティンパレス:前走は出遅れたのによくやったよ。個人的には切れる脚も使えるんじゃないかなあと思ってる。馬体だけみたときの話。あとは枠もこれくらいがいい気がする。スタート出て内目を確保できるなら、4コーナー回った瞬間は抜け出せるかも。

△1アスクワイルドモア:前走のタイムは良い。元々そういうタフなレースが得意とされていたし、今回も似たような展開になればおもしろいけど、それは誰かが捲ったときか大逃げをしたときの話。どっちもあり得るのかなあ。ワンチャン池添か松山かレーンがやるくらい。力的にも抑えまで。

△3アスクビクターモア:弥生賞の時から思ってたけど別に強くはない。前走の皐月賞は内を少し空けたところを走っていたし道中12.8まで落としたのに完敗。あれは力負け。走り方的には東京替わりは悪くないと思う。ロジャーバローズみたいな早め抜け出しができればおもしろいとは思う。

△5ピースオブエイト:マイラーだと思う。切りたい。

△6プラダリア:足りないと思う。インベタでワンチャン。

△7オニャンコポン:中山向きだよ。がんばれ明良くん。

△10マテンロウオリオン:ワンチャンあると思う。前が止まる展開になるならこの馬。ベストはマイルだけど、調子が良さそうだから出てきたんだろうね。ちょっと楽しみ。

△11ジャスティンロック:スタートがね。慣れてる松山に替わるのは大きい。ただ上がり勝負でどうにかなる馬でもない。ダービーで捲るかなあ。松山ならできるかもなあ。タフな展開を

△14デシエルト:距離が不安だけどマイペースで逃げられれば強い。スタートと捲りがあるかどうか次第。能力はあると思う。ワンチャン。

△15ジオグリフ:皐月賞は福永が完璧に乗った。今回はどうなんだろうね。能力は相当のものだけどスタートが出るかどうか。奇数だけにそこが不安。もちろん、そこを気にしなければ二冠馬になると予想しても何らおかしくない。

△17ロードレゼル:前走はがんばってた。抑え。

結果的に内前で運べる馬で強い馬はいないよねっていう印。まあ力だけならデシエルトくらいかなあ。内の方にいる先行馬の多くはマイラーという印象で、距離が持ちそうなアスクビクターモアとプラダリアは足りない。補うには展開の助けが必要。誰かが壊すのを信じてみてもいいけど、それは抑えまでってのが個人的な意見。

あとキラーアビリティ。結局前走は体調が整わず、今回は前走より良いらしいがホープフルほどではないらしい。そんな状態ではなあ…。

買い目としては、
馬単:12,13 - 9,10,12,13,15
3連複:13 - 9,12,15 - 1,3,5,7,9,10,11,12,13,15,17,18
3連単:12,13 - 9,10,12,13 - 1,7,9,10,12,13,15,18

難しい。抑えるか切りたいか悩ましい馬が多い。ピースオブエイト、プラダリア、オニャンコポン、ジャスティンロック、デシエルトあたり。そこらへんの取捨を最後まで悩みそう。