田中だよ

金鯱賞・フィリーズレビュー

金鯱賞から。

なかなか豪華なメンバーが集まった。G1馬2頭と期待されている4歳馬などなど。特にジャックドールにとっては力を試すうえではちょうどいいレベルかもしれない。

 

まずは過去の同レースをみて、今回の展開を想定してみる。

近年は重馬場や稍重が多い。そういえばこの時期って雨が降るもんか。今回は良馬場なので重馬場はとりあえず検証外。

20年

1    5    6    サートゥルナーリア  502kg  2:01.6        ⑤⑤⑤⑤    33.2
2    6    8    サトノソルタス 498kg    2:01.9    ③③③③    33.8
3    4    4    ダイワキャグニー 514kg    2:02.0     ①①①①    34.2

200m    12.9    (12.9)
400m    11.8    (24.7)
600m    13.2    (37.9)
800m    13.0    (50.9)
1000m    12.7    (1.03.6)
1200m    12.4    (1.16.0)
1400m    11.8    (1.27.8)
1600m    11.2    (1.39.0)
1800m    11.1    (1.50.1)
2000m    11.5    (2.01.6)

前半1.03.6/後半58.0。明確な逃げ馬がおらずダイワキャグニーのスロー逃げ。残り800mから11秒台を使い続けている。ただ前半が遅すぎたからそこまでスタミナ勝負にはならなかったか。あと特筆すべき点としては瞬発力のあるサートゥルナーリアが圧勝した点と、瞬発力のないマイネルファンロンは着外に負けた点、馬体重か。

 

17年

1    3    6    ヤマカツエース 516kg    1:59.2        ⑧⑧⑧⑥    34.7
2    8    15    ロードヴァンドール 504kg   1:59.4   ①①①①    35.3
3    4    8    スズカデヴィアス 524kg    1:59.4    ⑩⑩⑨⑩    34.6

200m    12.6    (12.6)
400m    11.3    (23.9)
600m    12.6    (36.5)
800m    12.2    (48.7)
1000m    11.7    (1.00.4)
1200m    11.7    (1.12.1)
1400m    12.0    (1.24.1)
1600m    11.9    (1.36.0)
1800m    11.4    (1.47.4)
2000m    11.8    (1.59.2)

前半1.00.4/後半58.8。そこそこのペースで逃げたロードヴァンドールが粘り込み。パワーのあるヤマカツエースとスズカデヴィアスが差し馬の中から抜け出した。こっちの方が参考になるのかなと思う。残り1200mからずっと11秒台を刻んでいる。ひとつ12秒ジャストだがね。ただこれは相当タフさを求められたはず。だからこそタフで且つパワーのあるヤマカツエースが来たし、スズカデヴィアスなんかが差し込んできた。あと、これも20年と同様、馬体重のある馬が3着以内にきている。

 

馬体重をすごい強調しているのには理由があって、このレース、実は馬場に関係なく、7年連続で馬体重500kg超えの馬が勝っているんですよね。要は筋肉質なパワーのある大型馬が強い。加えて直線も長いことから瞬発力があると尚よいって感じなんだろう。

 

で、今年のペースがちょっと難解な要素で、前を主張したい馬が多くて、その中でもジャックドールが出ているのがちょっとややこしい。

ショウナンバルディ、ギベオン、ジャックドール、シフルマン、レイパパレらへんが前を主張したい馬なんだけど、どうしても鼻を主張したい馬はこの中にはいないとは思う。ジャックドールとレイパパレが好走歴からはハイペースの方が良さそうなので逃げることにはなると思うが、そのジャックドールの近走を見てみると、

200m    12.8    (12.8)
400m    11.3    (24.1)
600m    11.8    (35.9)
800m    11.8    (47.7)
1000m    11.7    (59.4)
1200m    11.8    (1.11.2)
1400m    11.5    (1.22.7)
1600m    10.9    (1.33.6)
1800m    11.4    (1.45.0)
2000m    12.4    (1.57.4)

200m過ぎからずっと11秒台を叩き出している。コースは違うが、同様のラップで今回も逃げたら、ヤマカツエースが勝ったときよりも更にきつい展開になるということだ。要は、今回に限っては例年よりもっとタフでスタミナのある馬がいいんじゃないかと思うってことだ。

 

というわけで、印は以下の通り。

◎3ジャックドール:正直2000mが限界なんじゃないかなとは思うので、ガス欠するかもしれないが能力を買っての本命。馬体重も500kgを超えているし、写真を見るに相当パワーのあるタイプ。距離を度外視したらこの条件はぴったりの馬だと思う。楽勝でも驚かないし大敗しても驚かない。

○13サンレイポケット:能力はこの中でも高い馬。ジャパンカップでも来ているしスタミナ面は問題ない。ただこの時期の中京はギベオンが逃げ切れるくらいの内有利な馬場というのが問題。前走、スローペースで追い込んでくるだけの馬だし、今回調子を上げてきているからこの評価。良いところまでは来ると思う。

▲4ソフトフルート:2200mの新潟記念で好走している馬。スタミナは十分。いい枠を引いたし、人気もないしここが買い時かもしれない。

☆5ポタジェ:去年も同レースで3着しているし、AJCC杯でもそこそこ来ているからスタミナは問題なさそう。前走から調子を上げているだろうからここでも押さえておきたい。ただ7倍そこそこで買いたい馬じゃないんだよなあ。

△6アカイイト:スタミナは問題ないが、調子はまだそこそこ止まり。脚質も相まって頭は難しいかなあ。

△7シャドウディーヴァ:左回りの方が得意だからここでも押さえておきたい。ただあんまりスタミナ豊富なタイプでもないので、ガス欠しても仕方ないかもしれない。

△8アラタ:福島記念をハイペースの中きているようにスタミナ面での問題はなさそうだし、そこそこ前につけそうなのも良い。相手としては押さえたい1頭。

△10レイパパレ:スタミナ面が不安。ハイペースでの削り合いが得意で、且つ雨とか荒れた馬場や上がりのかかる展開がベスト。大阪杯は恵まれていた面がある。実力がないわけではないけど、本命にしたくはない。1着かまた着外かなあ。

△11ステラリア:ちょっと外過ぎるけど、エリザベス女王杯で好走しているしここでも押さえておきたい。アカイイトに比べれば調子は良さそうだし、ある程度上がりのかかる中京は得意そう。

 

買い目としては、

馬単:3,13 - 3,4,5,8,11,13

ワイド:4,8,11 - 4,5,6,7,8,11,13

三連複:3,13 - 3,4,13 - 3,4,5,6,7,8,10,11,13

    4,5,13 - 4,5,13 - 3,4,5,6,7,8,10,11,13

三連単:3,13 - 3,4,5,13 - 3,4,5,8,11,13

 

基本的にはジャックドールかなあとは思うけど、ジャックドールが持たなかったときは難しい。サンレイポケットか、ソフトフルートとかポタジェとか内らへんの馬なのか。馬単やら三連単持ちつつ、ワイドとか枠連馬連を抑えてもいいかもしれない。

 

フィリーズレビュー

このレースは、過去のラップを見てみるとどういうレースかわかるから見てみよう。

21年

200m    12.1    (12.1)
400m    10.5    (22.6)
600m    11.1    (33.7)
800m    11.5    (45.2)
1000m    11.5    (56.7)
1200m    11.8    (1.08.5)
1400m    12.2    (1.20.7)

前半33.7/後半35.5

 

20年

200m    12.0    (12.0)
400m    10.4    (22.4)
600m    11.0    (33.4)
800m    11.6    (45.0)
1000m    11.5    (56.5)
1200m    12.0    (1.08.5)
1400m    12.5    (1.21.0)

前半33.4/後半36.0

 

19年

200m    12.2    (12.2)
400m    10.8    (23.0)
600m    11.9    (34.9)
800m    11.9    (46.8)
1000m    11.7    (58.5)
1200m    11.3    (1.09.8)
1400m    12.2    (1.22.0)

前半34.9/後半35.2

 

このような具合に、前傾のタフなレース傾向となっている。

今年も同様の展開になるのであれば、やっぱりタフさが求められるので、今までに1400mよりも長い距離で好走している馬を選んでいけば良さそう。シンプル。

 

印は以下の通り。

◎2ナムラクレア:この中では実力が抜けていそう。ベストはやっぱり1400mか。1600mでもそこそこやれているし、前が詰まらなければ今回も良いところまで来るだろう。

○10キミワクイーン:前走は距離が長かったか。この馬も1400mまでだろうし、ここは押さえたい。

以下、距離短縮組と距離が長くても問題なさそうなところを抑えておけばいいかなという馬。

▲13サウンドクレア

☆4サプライムアンセム

△1アドヴァイス

△3マイシンフォニー

△6アネゴハダ

△7コンクパール

△11ゼロドラゴン

△12スリーパーダ

 

買い目としては、

馬単:2,10 - 1,2,3,4,6,7,10,12,13

三連単:2,10 - 2,4,10,13 - 1,2,3,4,6,7,10,12,13

ワイド:10,12,13 - 1,3,4,6,7,10,12,13

 

まあナムラクレア、キミワクイーンらへんからの馬券が手堅いのかな。ワイドや馬連枠連で遊んでみようかなあと思う。