オールカマーと言えばマツリダゴッホの3連覇だよなあと思ったら、07年~09年の話だから13~15年前の話なんだよね。最近競馬をはじめた人は知らないと思うけど、生粋の中山巧者が昔いたんだよね。マツリダゴッホほどじゃないにしても、中山ってコースは中山巧者が生まれやすくて、リピーターが多いんだよね。これは先週も触れた中山競馬場のコース形状による影響が大きい。今週も触れよう。
日本の多くの競馬場は、まあ言ったら楕円みたいな形をしているんだけど、中山競馬場はおむすび型って言われている。楕円とおむすび型との違いはなにかって言うと、コーナーの数が違うんだ。楕円は一周すると4回コーナーを回ることになるけど、おむすび型だと3回しかコーナーを回らない。
コーナーを回る数が減るってことは、コーナーっていうのはペースが落ちるから息を入れるタイミングなんだけど、その息を入れるタイミングが減るということなので、ペースを緩めず走り続けることになる。
21年
200m 12.6(12.6)
400m 11.1(23.7)
600m 12.4(36.1)
800m 12.2(48.3)
1000m 12.4(1.00.7)
1200m 12.1(1.12.8)
1400m 12.0(1.24.8)
1600m 11.8(1.36.6)
1800m 11.5(1.48.1)
2000m 11.7(1.59.8)
2200m 12.1(2.11.9)
あんまりペースが緩まないことに加えて2コーナー過ぎ、残り1000m付近から下り坂になっていることもあり更にペースが上がってくる。そうなると求められる要素はスタミナに加えて、早いペースで走り続ける能力。早いペースで走り続ける能力ってのは、アメリカダート血統が適性あり。アメリカの例えばBCクラシックなんかみてもらえればわかるんだけど、スタートから飛ばし続けて潰しあいをするんだよね。日本も昔は潰しあいすごかったんだよなあ。それも30年以上前の話。
昔話は置いといて、今回はスタミナがある馬且つアメリカ血統だと尚良しって見極めで印を打つ。
◎1ロバートソンキー:父のルーラーシップは父キンカメで、母父はシンボリルドルフ。血統的には問題なさそうだし、長距離実績を大分積んでいる。能力面がやや見劣りするんだけど、土曜の馬場は内有利だったしワンチャン。そんなに後ろになり過ぎなければいいけどなあ。
○8デアリングタクト:母父キンカメで東京2400mの実績もあるし普通に回ってきたらこの馬だろうなあ。春先は復帰したものの、あんまり調子がよくないままだった。それでもG1で好走できるんだからこの秋は楽しみな一頭だよね。まあただここは本番前の叩きだから余裕がありそうだし負けてもおかしくはない。
▲5ヴェルトライゼンデ:血統的にはスタミナが十分にありそうなタイプ。母父のアカテナンゴはドイツの馬だしね。まあ不良とはいえ同条件のAJCCでしっかり走ってたし不向きではなさそう。ただ強いかと言われるとどうなんだろう。たぶんソーヴァリアントの方が強いとは思う。
☆4ソーヴァリアント:能力は高い。川田さんが進んで乗るくらいの馬だしね。父オルフェに母父シンボリクリスエスと血統面での適性も高い。唯一気になるのは休み明けってところ。まあここは叩きなのかなあと思うのでここまでの評価。
△1 3ウインキートス:内枠有利ならこの馬もあり。中山での実績は十分だし、まあ距離もこなせそう。ただ能力的な衰えなのか調子が上がってこないのか、そこまで良くなさそうなんだよね。相手までかな。
△2 10 テーオーロイヤル:長距離実績は十分。父リオンディーズはキンカメ系で母系はロベルトと血統的にも悪くはなさそう。個人的には3200mとかよりも2400mくらいの方がいいんじゃないかなあとは思うから今回は楽しみ。ただちょっと外枠でいい位置取りがとれるか不明だからここまでの評価かなあ。
△3 12フライライクバード:外枠過ぎるけど能力は足りると思うし一応相手に。
あとはキングオブドラゴンとジェラルディーナまで抑えるかどうか。ジェラルディーナは折り合いに不安があるし2200mってどうなんだろうね。鞍上も乗り代わりだし。良い馬なんだけどね。
神戸新聞杯も軽く。
神戸新聞杯ってレースは昔からシンプルで基本的に春好走していた馬の方が強いんだよね。一部夏の上がり馬が絡んでくるって程度。そうなると話はシンプルで春に強かった馬から中心に印を打てばいい。
◎7ジャスティンパレス:皐月賞でも重たい印を打った馬。ホープフルの内容は良かったし能力はあるからここも重たい印を打つ。個人的にデムーロから鮫島への乗り代わりもあり。
○5ヴェローナシチー:ずっと好走しているように能力はかなりありそう。陣営も能力があるとわかっていたからこそ、ダービーに間に合わせたくて使い込んだんだと思う。使い込んで結果としては、展開が向かなかったり調子が落ちて結局なにも勝てなかったんだけどね。いまの中京は内有利。それならそこそこの位置で内枠のヴェローナシチーの評価をあげざるを得ない。
▲2ボルドグフーシュ:能力はある。ただ脚質が追い込み一辺倒なだけに展開に左右されそう。ハイペースになれば頭もあるけど、それ以外はどうだろうね。まあ調教の動きも良いし今回は重めの印で。
☆1リカンカブール:京都新聞杯はヴェローナシチーがまくった結果、内の後方で溜めていたアスクワイルドモアが勝ってしまう展開になってしまった。そんな展開で3番手にいたリカンカブールは4着と善戦。このまま内有利の馬場が続くなら楽しみ。
△1 14プラダリア:ダービー5着馬。ダービー上位はプラダリア以外皐月賞上位組。まあ皐月賞組が強かったってことだけど、別路線組でそこに入れてるってのは能力が高いことを表しているよね。まあここは叩きっぽいから相手までかなあ。
△2 6ヤマニンゼスト:2,3走前の内容が良い。前走は鷲頭くんのミス。で、武さんに乗り代わり。これは楽しみだよね。
△3 11パラレルヴィジョン:2戦2勝。2戦とも良い内容だったし重賞であっさり勝ってもおかしくはない。外枠だし左回りより右回りの方が良さそうだからちょっと割引。
あとは春の実績も考慮してレヴァンジル、サトノヘリオス、ジュンブロッサムかなあ。特にジュンブロッサムは1600mだと行き脚がつかなくてついていけないから距離延長はプラス。ただまあ2200mだと長そうだから相手まで。楽しみな一頭ではある。