田中だよ

ローズS

すっかりローズSの中京開催にも馴染んできたけど、もう来年からは阪神開催に戻るのかな。

10年前はジェンティルドンナが勝っているように、強い馬がでてくるレースだった阪神ローズSだけど、中京になってからはG1馬がいないどころか、今後活躍するような馬もでてこず、何ならエイシンヒテンとか未勝利勝ち上がったばかりのムジカが上位に来たり、格段にレースのレベルが落ちている印象がある。

これにはもちろん理由があって、1つ目は中京開催による影響、2つ目はトライアルの価値が下がっていることがあるだろう。

進行しやすいから2つ目から話すけど、今って多くの馬が外厩って形で牧場で仕上げてそのまま本番へ直行する形が増えてきた。牧場の施設が改善されたり知識が定着してきている影響があるんだろう。20年前じゃ信じられない話なんだよね。どんな馬もトライアルで叩いてから本番を迎えていて、休み明けは基本的に軽視していたからね。

で、本題は1つ目の中京開催による影響。何度も触れていることではあるけど、中京は結構タフな競馬場の作りをしているから、阪神と違って純粋な末脚勝負になりにくい。4コーナー手前のカーブが割りときつく、400mほどある直線には急坂があったりするのが要因。まあそれも陣営もわかってるから中京のローズSを避ける傾向にあるんだろうね。

そうやって上位勢がローズSを避けるとレースレベルが落ちて人気薄の馬の好走に繋がるってわけだ。

 

今年のローズSも春G1で活躍したのはまあオークス上位人気のアートハウスとパーソナルハイくらいだろうか。そこまでのレースレベルではなさそうだね。

 

中京なタフな2000mを走るとなると、いままでに2000mを走っているような経験は必要だと思う。その経験の有無をみながら、あとは台風の影響もあるから雨でも問題なさそうな馬に注目したい。

 

以下印。

◎8アートハウス:前走オークスではスタート前に待たされ過ぎて気持ちが切れてしまった。この夏を越えてしっかり成長もしているし、忘れな草賞勝ちもあるから距離は問題ない。

ただ問題はペース。今回逃げるだろうヒヅルジョウがそこそこのペースで逃げた場合。この馬、エリカ賞がさっぱりだったんだけど、そのエリカ賞はハイペースだった。ハイペースがだめとなると、今回もさっぱりって可能性はある。ちょっと怖いね。

 

○1セントカメリア:父ドゥラメンテに母父エリシオと血統的には抜群。兄がアドマイヤラクティってのもいいね。2走前に道悪で勝った時も相手がガイアフォースだし、道悪も問題ない。ただ先行争いが激化した時、包まれて位置が悪くなって終わりってパターンがあるんだよね。

 

▲9エグランタイン:福島と小倉の2000mで勝ってきている馬だし距離は問題なさそう。結構良いレースしてる馬だしここでやれても全然おかしくない。しかも今回調子良さそうなんだよね。上位次第ではワンチャン。

 

☆5ラリュエル:素質だけならアートハウスとこの馬。この馬はちょっと持久力が問われる展開だと疑問符なのでこの評価。調子は良さそうだしインでうまく溜められれば。

 

△1 12ヒヅルジョウ:単騎逃げだしまあありかな。血統も良いし前走も良かった。あとはどれだけ楽に逃げられるかかな。

 

△2 13ベリーヴィーナス:母父がニューアプローチだしスタミナ面は問題ない。前走は度外視。良い馬だと思うけど、鞍上が藤岡康太。前走は彼のやらかしなんだけど、今回はどうなんだろうね。信用がない。

 

△3 4パーソナルハイ:フローラSが楽な展開で2着。じゃあ中京で早いペースになったらどうかってのがこの馬の課題。ペースが遅ければ先行粘り込みできるんだろうなあ。展開頼み。

 

△4 7メモリーレゾン:馬は良い馬なんだけど距離が持つのかがわからない。母父ノボジャックはダートの短距離馬だし、血統面では割引。うまく立ち回れれば頭があっても良い。

 

あとは抑えで△10,11かなあ。サリエラは血統的には良いんだけど経験が薄いしここでは消しかなあ。さすがにここまで2戦しかしてない馬は何かしらの問題がある馬だしちょっとね。まあ抑えまでかな。