田中だよ

天皇賞(秋)

先週は展開も出遅れも何もかも読めなくて難しいレースだった。アスクビクターモアが強いのはもちろんのことなんだけど、まだ未完成のジャスティンパレスがあれだけやれるのがびっくりだった。来年順調にいければいいな。

 

さて、天皇賞(秋)。今回も展開を読むのが少しだけ難しいレースになっている。パンサラッサが出ているから答えは1つだろう?と思うかもしれないけど、パンサラッサは前走のスタートがかなり気がかりなんだよね。まず、そこから考えられる展開を3つほどあげる。

 

パターン①

パンサラッサが超ハイペースで逃げるパターン。パンサラッサ逃げははじめから10秒台11秒台を出すようなラップ。今回もそんな逃げを打つとどんな展開になるか。過去にもパンサラッサみたいな逃げ馬がいたんだよね。シルポートって言うんだけど。

12年

200m 12.5(12.5)
400m 11.2(23.7)
600m 11.1(34.8)
800m 11.2(46.0)
1000m 11.3(57.3)
1200m 11.6(1.08.9)
1400m 11.8(1.20.7)
1600m 12.0(1.32.7)
1800m 12.8(1.45.5)
2000m 11.8(1.57.3)

前半1000m 57.3、後半1000m 60.0の超ハイペース。

1着エイシンフラッシュ

2着フェノーメノ

3着ルーラーシップ

4着ダークシャドウ

5着カレンブラックヒル

上位三頭は長距離実績がある馬で決まっているように、比較的スタミナが要求されるレースになった。基本的にはこれと同じパターンでいいと思う。

隊列で言えば、パンサラッサ-ジャックドール、バビット-ノースブリッジって感じかな。これが1番シンプル。このパターンならスタミナが豊富orハイペース耐性のある馬を探してあげればいい。

そうなると基本は、シャフリヤール・ポタジェ・ノースブリッジ・カラテあたり。あとは3歳馬の取捨になると思う。そこはまたあとで。

 

パターン②

パンサラッサが行けないパターン。札幌記念をみればわかるけど、パンサラッサは年を取ってスタートしてから出足がつかなくなった可能性がある。そうなると、ワンチャンバビットやノースブリッジが押して前に出た場合蓋をされる可能性がある。そうなるとパンサラッサが逃げないっていうパターンが生まれる可能性がある。こうなるとパンサラッサ逃げよりは緩くなるかもしれない。仮にこのメンバーで58秒台の逃げをうったとしたら、そうなるとそこまでスタミナは必要じゃなくなるかもしれない。後ろも追走で足を使わない可能性もある。そうなるとジャックドールが勝っちゃうのかなあ。ジオグリフ、ダノンベルーガも問題なさそう。

 

パターン③

パンサラッサがスタートであんまり行けなくてそれでも無理やり出していって逃げるパターン。要は最初の2ハロンでガンガン押していくことになるので、パターン①よりはやくなる展開ってこと。そうなるともっとスタミナやハイペース適正、枠なんかも考慮する必要があるのかも…。

 

基本はパターン①で考えたいけど、どうも前走をみると信用できなくて怖いんだよね。加えてハイペース適正があるかどうかわからない3歳馬もいるから、それも悩ましいところ。そんなところに触れながら、以下印。

 

◎8シャフリヤール:ハイペース適正は毎日杯があるし、ダービーやジャパンカップを買っている馬だからスタミナも問題ない。イギリスはスローペースでヨーイドン且つ重たい馬場と合うはずがない条件だから度外視。ただ、パターン③でめちゃめちゃ早くなったとき終いまで脚が使えるかはこの馬でもわからない。絶対的な信頼があるわけではない。

 

○5ジオグリフ:ハイペースは朝日杯で経験しているけれどあの時は追走に苦労していた。まだ幼かったし今回は2000mだけどなんとも言えないよね。加えて距離は2000mがベストの馬でスタミナ豊富でないから超ハイペースには対応できないかもしれない。福永がうまく立ち回れればいいけど。インを捌けるほど器用な馬とは思えない。ただ調整のしやすさなら3歳馬だとこの馬。調子がいいからここまで評価をあげた。

 

▲10ノースブリッジ:岩田って気に入った馬は付きっきりで調整するんだよね。テイエムサウスダンとかがそうだったけどこの馬もそう。岩田のお気に入りで、前走は出遅れで度外視。あんまり走ってないからダメージも少ないだろう。ハイペース耐性はモーリスだからあるだろうしそこも良い。あとは枠がちょっと外すぎるのがネックかなあ。どう競馬するんだろう。がんばれ岩田。

 

☆4ポタジェ:ハイペース耐性ならこの馬。宝塚は調子が落ちてしまったし前走は叩き。いい枠を引いたし3歳馬が走らなければ頭まである。

 

△1 7イクイノックス:まあ力だけで言えばこの馬なのかなあ。ただダービーはスタートから出足がつかなかったりとか、結局まだ身体ができあがってないから調整がしにくかったりとか、そういうところが気になってこの評価かなあ。もちろんダービーのあのタイムで最後まで伸びていたからハイペース耐性はあるだろうし、能力は高いからあっさり勝っても驚かない。配当的な旨味で評価を落としたって感じかな。まだまだ強くなる馬だし本当に来年が楽しみ。

 

△2 5ダノンベルーガ:ダービーは外から絡まれて苦しい競馬になって最後は止まってしまった。今回絡まれることはないと思うから大分楽だけど、それでも2400mはギリギリなんだろうなと思うからスタミナ豊富ってわけではなさそう。あとは調整が難しい馬だからねそこがどうか。

でも現時点、世代で1番強いのはこの馬だと思うし川田様だし期待はしている。配当がうまくないから来てほしくないって意味でのこの評価。

 

△3 2カラテ:ハイペース耐性ならこの馬もそう。中山記念でパンサラッサの競馬に対応しているからね。この馬、前々から言ってると思うけど中距離の馬体をしているから適正は問題なさそう。調整が難しい馬だったんだけど、辻野厩舎になってからは安定している。一枚力は足りないけどワンチャン期待している。がんばれあきらくん。

 

あとはマリアエレーナ、ジャックドールを一応押さえておくかな。

堅くいくなら6,7,8から買うのがいいのかな。

個人的にはカラテ、ポタジェ、ノースブリッジのワンチャンと、人気どころならシャフリヤール・ジオグリフからかなあ。