田中だよ

有馬記念

さて有馬記念。クリスマスに開催する有馬記念って何年ぶりだろうって調べてみたら、2016年のサトノダイヤモンド以来みたい。その前が2011年オルフェーヴル、2005年のハーツクライハーツクライが勝ったときはディープインパクトが初めて負けたレースでさ、当時競馬場が騒然としてたのが懐かしいよ。あのとき騎乗していたのが若かりし頃のルメールだ。17年前からうまかった。

 

昔話は置いといて、今年の有馬記念は去年と大きく違う点がひとつだけある。まあ何なら最近の中距離たG1と大きく違う点とも言えるかな。そう、パンサラッサがいないんだよね。パンサラッサがいるとどういうレースになるか。あの馬の逃げ方は、最初から飛ばしてレース全体のペースをあげて、最後は自分も後続も力尽きる超ハイペース逃げをするんだよね。

その超ハイペース逃げに対して、天皇賞(秋)では後続が全くついていかなかったことであわやパンサラッサが逃げ切りしてしまいそうだった。この天皇賞(秋)では後続がついていかなかったこと、要は後ろは超ハイペースではなくスローペースだったことは後々でも出てくるので覚えておいてほしい。

天皇賞(秋)ではついていかなかったが、一方のタイトルホルダーはどうか。去年の有馬記念宝塚記念としっかり付いていっているんだよね。タイトルホルダーはスタミナが豊富だしハイペース耐性もあるから、超ハイペースの潰しあいに問題なく対応し宝塚記念は圧勝したね。

じゃあパンサラッサがいないとどうなるか。タイトルホルダーってどういう逃げをする馬かって点が鍵になる。

日経賞 中山2500m

100m 6.9(6.9)
300m 12.0(18.9)
500m 12.6(31.5)
700m 12.6(44.1)
900m 12.7(56.8)
1100m 13.4(1.10.2)
1300m 13.4(1.23.6)
1500m 12.8(1.36.4)
1700m 12.3(1.48.7)
1900m 12.0(2.00.7)
2100m 11.7(2.12.4)
2300m 11.2(2.23.6)
2500m 11.8(2.35.4)

 

天皇賞(春) 阪神3200m

200m 12.7(12.7)
400m 11.9(24.6)
600m 11.9(36.5)
800m 12.0(48.5)
1000m 12.0(1.00.5)
1200m 11.9(1.12.4)
1400m 12.2(1.24.6)
1600m 12.8(1.37.4)
1800m 13.3(1.50.7)
2000m 12.9(2.03.6)
2200m 12.3(2.15.9)
2400m 12.0(2.27.9)
2600m 11.9(2.39.8)
2800m 11.5(2.51.3)
3000m 11.7(3.03.0)
3200m 13.2(3.16.2)

 

日経賞はタイトルホルダー自身の調子が最悪だったことと少頭数のGⅡだったこと、天皇賞(春)阪神3200mという未知数の長距離だったことが作用しているので確信は持てないが、タイトルホルダーはレース中盤までに溜めを作りラスト1000mくらいからペースを上げてロングスパート勝負に持ち込む逃げにしがち。

特に今回外枠を引いてしまったしそこまで無理して序盤からペースを上げないんじゃないかなと思う。そうなると、今年の有馬記念はやや遅めのレース展開から残り1000mの上がり勝負になるのかなと思う。

スローペースになって1000mからの上がり勝負になると、基本は前につけられる馬が良い。もしくは中山の内回りにも対応できる器用な馬。あとはまあ最後まで脚が持ちそうな馬も押さえておくかな。

 

別パターンとして、ブレークアップやディープボンドが無理して鼻を主張したり先行しようとしてペースが上がったら、よりスタミナが求められるし後方から追走する馬を厚めに買わなきゃいけないかな。

 

以下印。

 

◎5ジェラルディーナ:エリザベス女王杯を外枠から勝ったときに、有馬記念に出たら本命にしようと決めていた。エリザベス女王杯有馬記念って結構リンクしているんだよね。クイーンズリングやサラキアなんかがそう。アカイイトは?って声が聞こえるけど、去年は大分展開がはまって勝っちゃっただけだし、アカイイトでも有馬記念7着に来れるんだよ?ジェラルディーナにはもっと期待したくなるよね。

今回は内の良い枠を引いたし、内でも問題ないことはオールカマーで証明済み。あとは気性がちょっと怪しいから武さんか誰かの後ろに入れたら良いんだけどなあ。

 

○13タイトルホルダー:まずは手堅い予想で…。実績は十分だよね。単騎逃げになりそうなのも良い。スローペースで運べたら大きなアドバンテージにはなる。ただ不安材料があって、この馬はべつに中山がうまいわけではないと思う点。別にセントライト記念で大敗しているからとかそういう理由じゃなくて、この馬って結構跳びが大きいタイプでそんなに器用なタイプではなさそう。実際弥生賞皐月賞のタイムは別に優秀じゃないんだよね。だからここで取りこぼす可能性もなくはないなと。

 

▲9イクイノックス:まずは手堅い予想で…。別にタイトルホルダーとイクイノックスが絶対くるとは思わないけど、能力だけなら抜けてるからね。これくらいの評価はしないと。

イクイノックスも跳びの大きいタイプだけど、皐月賞で対応はしている。9番だしそこまでの不安材料ではないけど、ベストパフォーマンスを中山の2500mで出せるかはわからない。

タイトルホルダーが仮にスローペースで逃げて上がり勝負になったらお手のものだろうし、距離も問題ないかな。ただペースが早くなったらどうだろうね。天皇賞(秋)は前述の通り、後続はスローペース。ハイペースに対応できるかはわからないんだよね。それを見越してタイトルホルダーがハイペースにしたり、ディープボンドやブレークアップがペースを上げたらワンチャン対応できないかもしれない。

 

☆10ジャスティンパレス:菊花賞で書いたけど、この馬は来年以降の馬。春に比べたら良くなったけどもっと良くなるのは来年以降。3000mも長いのによく菊花賞では3着まできたよ。それならここでもワンチャンあるんじゃないかと期待してしまう。やや能力は劣るけど、中山に対応できることはわかっているしね。イクイノックスの外を確保できたしうまくイクイノックスの後ろに入れたら頭までありそう。

問題はマーカンド。マーカンドくん東京はよかったんだけど中山になってからはあんまり対応できていない。ルメールさんに付いていくだけで良いんだけどそれができるかなあ…。

 

△1 3ボルドグフーシュ:菊花賞2着は展開が向いたよね。スタートが悪いし器用なタイプでもないからどうかなあって思うけど、内枠でスタートがうまい福永ときた。スタート出たらおもしろいよね。買うしかないかな。ワンチャン。

 

△2 16ディープボンド:なんで大外を引いたの川田さん。去年同様で凱旋門賞のダメージは全くなさそう。ほぼレースしてないからね。調教もかなり良いし去年と同じくらいの出来にありそう。中山2500mは得意な舞台だしワンチャンあるなあと思ったのに…。まあ相手までかなあ。

 

△3 6ヴェラアズール:充実期ではあるものの、内枠かあ。この馬も跳びが大きいし小回りの内枠はどうなんだろう。捌こうとするのか外を回すのか。松山なら外を回すだろうし相手まで。

 

△4 15 ブレークアップ:この馬も充実期じゃないかな。良い馬だしワンチャンあると思うよ。タイトルホルダーの後ろをつけたら良いんだけどね。外枠じゃなければなあ。

 

△5 4アリストテレス:武さんで内枠。抑えざるを得ないよ。ブリンカーの効果があればいいな。

 

あとはボッケリーニとイズジョーノキセキをどうするかかな。ボッケリーニなあ。内枠ならなあ。イズジョーノキセキは距離が厳しい。内枠のアドバンテージを岩田が最大限に生かしてどうにか。