田中だよ

アメリカジョッキークラブカップ

アメリカジョッキークラブカップ

 

ドバイワールドカップデーにJRA所属馬138頭が登録された。すごいよね。まあ登録だけで出られる馬は限られるんだけど、それにしてもドバイは登録馬が多いし、挑戦する馬も多いよね。賞金も高いから日本がガラガラになっちゃう。凱旋門賞なんてチャンスがあるわけでもないから登録しても10頭程度。基本挑戦すらしない。

同じ海外なのにドバイは日本馬がよく活躍しているんだよなあ。これは調教師や牧場が好走パターンを掴んでいたり、あとは馬場や展開が日本馬に向きやすいことが影響している。

日本の競馬場ってめちゃめちゃ整備されているんだよね。形状も綺麗な一周コースが中心で、芝の整備もかなり行き届いている。対してヨーロッパのコースは芝なんかぼこぼこだしコースの形もなんかよくわからん形が多い。まあだから日本馬がヨーロッパのレースで勝つのはなかなか難しいんだよね。

 

話は日本に戻る。通常、日本だとコーナーが4つある競馬場が主流。その主流から少し外れたのが中山。中山2200mなんかはコーナーが3つしかないんだよね。基本的にコーナーで減速してペースが緩むんだけど、コーナーが1つ少ない中山2200mはペースが大きく緩む箇所が通常より少ないんだよね。そうなると淡々とペースが流れて体力勝負になりやすい。そうなると買いたいのは欧州血統やロベルトなんか。

上記は一般的な傾向で、あとは馬場と展開次第なんだけど、その2つが今年は特殊になりそう。

前述のように基本は体力勝負になるんだけど、去年みたいにペースがかなり緩んでしまうと体力が足りなくても内の経済コースを通ってどうにかなってしまうケースもある。ノースブリッジなんかがそう。

今年は逃げ馬がいないし頭数も少ないから去年みたいなスローペースになりそうな匂いがするね。そうなると内前の先行馬か早めに動ける馬がいいんだよね。

 

馬場はまあまだわからん。土曜は内がそこまで悪くないだけにインをしたいけど、雨で内がぼろぼろになるかもしれないのでレース直前まで注視しないとね。午前の感じではかなりボロボロの馬場になりそう。スローのパターンと、雨でかなり重たくなってスタミナが必要になるパターンとどっちも意識したいな。

 

マイネルウィルトスは前走ステイヤーズ3着で、もう2000mだとちょっと忙しい感じがするよね。ってことは向いてると思うし枠は絶好。ただズブいからなあ。後方からになると外回すことになるしスローなら間に合わなさそう。スローにならなかったり、めちゃめちゃ重たくなったら福島民報杯の再現になって圧勝してもおかしくない。

モリアーナは父がロベルトではあるが、母父ダイワメジャーでマイル色が強い。行きっぷりがいいしどんな条件になってもAJCCでは買いたくないんだよなあ。でもそんなことわかってるであろうノリさんが進言してここに出てきてるだろうし切れないよね。

ショウナンバシットも父がシルバーステートのロベルト。皐月賞では荒れた内側を通って好走しているから向いてなくはないと思うけど近走さっぱりだしなあ。もうちょっとやれると思ってるんだけどね。和生の腕が合えばワンチャン。

ホウオウリアリティはコース実績があるし単騎逃げじゃないかな。噛み合えばワンチャン。

サンストックトンは馬はいいんだよね。血統も向いてる。ただ最近調子が今一つなんだよね。調子があがったら重賞でもやれると思うんだよなあ、、。

アドマイヤハレーは相手なりに走るタイプだからいきなり走ってもおかしくないかなあ。重馬場も問題ないし相手。

シルブロンはスタミナ十分だけど弱いし、ピーヒュレクだから後方からになりそう。キングが早めに仕掛けて前潰れになったらワンチャン。

カラテはまあ何度か触れてるけど爪が悪い馬。継続して調子をあげて走らせるのが難しいんだよね。今回はしっかり調整してきたし狙い目。新潟大賞典で道悪はこなしてるし、歳を取ってズブくなってきたから2200mでもこなせる。位置もとれるし軸にしたいな。

ラーグルフもロベルト。まあ中山は向いてるし人気がないのはいいけど、ここ2走案外。2000mが限界な印象もあるし、道悪巧者とは思えない。スローなら頭はあっても相手かな。

チャックネイトはスタミナもあるし血統もぴったり。課題は外枠とキング。キングはかなり強気に位置を取りに行く印象が強いから、先行するか、後方待機なら早めに進出することになる。チャックネイトがその競馬にも対応できるなら全然問題なさそう。まあ相手候補の筆頭かな。

ボッケリーニは好走経験があるように、このレースに向いてるよね。本来なら1頭軸にしてもいいんだけど、調教があんまり冴えないんだよなあ。兄のラブリーデイもピーク過ぎたらぴたっと冴えなくなったし、思い切って切るのも手かなと思ってる。

 

◎9

○1

▲11

☆7

△3,4,5,10

 

アメリカジョッキークラブカップ

道悪適性が能力にプラスαを
アメリカジョッキークラブカップ、通称AJCC。昔は有馬記念で悔しいレースとなった馬が春に向けてもう一走する事もあったが、ローテーションを空けることが定石となった現代ではワンランク落ちる馬達が集まっていることも事実。先週の日経新春杯含め、この時期に出てくる馬達の目的やローテーションはじっくり見極める必要がありそう。


更に中山もロングランの冬開催が最終週。思ったよりは馬場が悪くならないまま進んでおり、インが残る展開もちらほら見られたことで、馬場造園科の技術力の高さに感服だったが、流石に昨晩から今朝にかけての雨で重くなることは必須。馬場適性の巧拙ではっきりと差が出そうなレース。

 

本命は9カラテ。

宝塚記念以来のレースとなり、好走歴も高速馬場での内容が評価されがちであるが、本質は冬場の重い芝が得意で、関東馬だった時代から中山コースを得意とする馬。休み明けでも鉄砲が利かない馬ではないことから2200mという条件に不安が残らないわけではないが、人気とのバランスを鑑みると狙い所。

 

対抗は同じく重馬場巧者の1マイネルウィルトス。

元々ジリっぽい馬で勝ち切れない馬かつ、徐々に長距離にシフトしつつあり、距離不足が不安になるも福島民報杯で見せた重馬場での脚力から重馬場巧者であることは間違いなく評価を落とすわけにはいかない1頭。

 

3番手は12ボッケリーニ。

前述2頭ほど重馬場が得意ということもないが、安定感ある走りで馬場の巧拙を問わないタイプ。上がりが確りと掛かる中山芝は得意なはずで純粋な力関係含めて評価。

 

以下連下は実力上位の10ラーグルフ、3モリアーナは中山巧者であることからこのレースを狙っていた事も間違いなく評価したいところだが、雨が残るようなら重馬場巧者の11チャックネイト、4ショウナンバシット、5ホウオウリアリティはレース前半から位置を取りに行く可能性が高いことから残り目を警戒して優先して買いたい。